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うつ病と突然心停止の因果関係
大うつ病は肝動脈心疾患による死亡率を増加させることがいくつかの研究で示唆されています。交感神経と副交感神経の緊張のバランスの不均衡がうつ病の患者でみられます。それが突然の心停止の危険性を増加させるのかもしれません。そこで、うつ病の有無およびうつ病の重症度と突然心停止の発症リスクの関係について調査が行われました。
Health Maintenance Organization ( 健康維持協会 ) に登録されている 400,000 人以上を対象とし、病院外における心停止発症の危険因子の研究が実施されました。期間としては、1980 年 1 月 1 日から 1994 年 12 月 31 日までの間に心停止を起こしたのは 2,228 人で年齢は 40 歳から 79 歳でした。病歴と臨床症状の特徴はカルテから調査されました。医師がうつ病と診断していた場合、あるいは心停止を起こす前のその年に抗うつ薬による治療を受けていた場合にうつ病患者として分類されました。重度のうつ病はメンタルヘルスクリニックへの照会あるいはうつ病による入院により定義されました。
その結果、うつ病と判断された患者の病院外での心停止の危険性はうつ病ではない人のほとんど 2 倍も高率でした。喫煙歴、過度の飲酒歴、糖尿病、高血圧、過去の心筋梗塞の有無、過去のうっ血性心不全などの因子を合わせても、うつ病患者の危険率は高いままでした。男性のみ、女性のみ、若い人、高齢者、心臓病の診断歴の有無などによる解析でも、すべての場合で因果関係が認められました。また、うつ病ではない対照群との比較により、うつ病患者による心停止の危険性はうつ病の重症度が重くなるほど増加しました。
この大規模な調査により、臨床的なうつ病の存在とその重症度は心停止の発症の増加と明らかな関係が認められました。

Empana JP, Jouven X, Lemaitre RN, Sotoodehnia N, Rea T, Raghunathan TE, Simon G, Siscovick DS. Clinical depression and risk of out-of-hospital cardiac arrest. Arch Intern Med 2006, 166:195-200.

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