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うつ病におけるナチュラルキラー細胞活性と炎症性マーカーは連動していない
大うつ病では免疫系の機能が変化し、感染症や炎症性疾患の発症リスクが高まることが知られています。それに一致して、うつ病ではナチュラルキラー (NK) 細胞の活性が低下するという報告が相次いでいます。さらには、炎症性マーカーの増加も他の研究によって報告されています。しかしながら、うつ病患者におけるNK細胞活性と炎症との関係については、今までに十分な検討がなされていませんでした。そこで、本研究ではうつ病患者における NK 細胞活性と炎症促進マーカーを年齢、性別、体重を合わせたコントロール群と比較検討されました。
本研究では、最近大うつ病と診断された 25 名の患者と 25 名のコントロール群、すべて男性、で実施されました。末梢血から単核球を単離し、NK 細胞活性を測定しました。血漿中のインターロイキン (IL) 6、可溶性 IL-2 受容体、急性期タンパク質 ( ハプトグロビン、アルファ 1 アンチトリプシン (AAT)、アルファ 1 酸性糖蛋白 (AAG)) も測定されました。
コントロール群と比較すると、うつ病患者においてNK細胞活性は有意に低下しました (p=0.05)。一方、IL-6 の血漿濃度は有意に増加しました (p < 0.05)。可溶性 IL-2 受容体、ハプトグロブン、ATT および AAG はうつ病患者とコントロール群の間で差がありませんでした。 NK 細胞活性と血漿中の IL-6 濃度には相関性がありませんでした。
大うつ病患者における炎症性マーカーの増加と NK 細胞活性の低下に相関性が認められなかったことから、個々のうつ病患者の反応性の違い、特に健康状態に対する個人差を説明できるかもしれません。

Pike JL, Irwin MR. Dissociation of inflammatory markers and natural killer cell activity in major depressive disorder. Brain Behav Immun 2006, 20:169-174.

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